「毎日忙しくて、子どもとの時間がない」
「もっと一緒に遊びたいのに、家事をしていたら一日が終わってしまう」
そんなふうに悩んでいませんか?
私も以前は、家事を進めるために朝からテレビをつけるのが当たり前でした。子どもがテレビを見ている30分で、洗い物をして、洗濯機を回して、学校や幼稚園の準備をする。忙しい朝には、とても助かっていたんです。
でもある日、「この30分は、本当にテレビでなければいけないのかな」と考えました。
そこで私が最初にやめたのは、テレビそのものではなく、「なんとなくテレビをつけること」でした。
この記事では、保育士として5年間働き、現在は6歳・3歳・1歳の3人を育てる私が、親子の時間を増やすために変えたことを紹介します。
この記事は「テレビは悪い」「いつも子どもと遊ぶべき」という話ではありません。わが家も映画や英語の映像を見ますし、疲れた日はテレビに助けてもらいます。無理なくできる範囲で、時間の使い方を見直した体験談です。
子どもとの時間がないのは、頑張りが足りないからではない
親には毎日やることがたくさんあります。
- 食事の準備と片付け
- 洗濯や掃除
- 仕事
- 学校や園の準備
- きょうだいそれぞれのお世話
すべてを終わらせてから子どもと遊ぼうと思っても、家事には終わりがありません。「時間ができたら」と待っているうちに、寝る時間になってしまいます。
私も「もっと効率よく動けば、子どもとの時間を作れるはず」と考えていました。でも、時間は誰にでも1日24時間。家事や育児を抱えたまま、何もないところから新しい時間を生み出すのは難しいですよね。
そこで、時間を新しく作るのではなく、今ある時間の使い方を少しだけ変えることにしました。
私がやめたのは「なんとなくテレビをつけること」
以前のわが家は、朝起きたらテレビ、朝ごはんを食べながらテレビ、家事をする間もテレビという日がよくありました。
子どもたちは番組を真剣に見ているわけではなく、テレビがなんとなく流れている状態。それでも静かにしてくれるので、私はその間に家事を進めていました。
そこで、朝のテレビを一度消してみることにしました。
代わりに「本を読みなさい」「勉強しなさい」と指示したわけではありません。手に取りやすい場所へ絵本やレゴデュプロ、恐竜のおもちゃを置き、子どもたちが何をするか見守りました。

最初の1週間は、むしろ大変だった
テレビを消せば、すぐ穏やかな朝になると思っていたわけではありません。それでも、最初の1週間は想像以上に大変でした。
- 「テレビが見たい」と泣く
- きょうだいでおもちゃを取り合う
- 寝起きや空腹で機嫌が悪くなる
- 家事が思うように進まない
「前より大変になっていない?」と思った朝もあります。
ただ、少しずつ子どもたちは新しい過ごし方に慣れていきました。娘は本棚から絵本を持ってきて読み、息子たちはブロックや恐竜で遊ぶようになりました。
誰かに遊ぶよう言われなくても、子どもは自分で遊びを見つけられる。そんな当たり前だけれど大切なことに、改めて気づかされました。
朝の30分を変えると、1か月で約15時間になる
朝の30分だけを見ると、とても短く感じます。
でも、毎日30分なら1週間で3時間半。30日続けば約15時間です。
わが家では、その時間がすべて「親がつきっきりで遊ぶ時間」になったわけではありません。私は家事をしながら、子どもが作ったものを見たり、声をかけられたら返事をしたりします。
それでも、テレビの音だけが流れていた頃より、
- 「ママ、見て!」
- 「これ知ってる?」
- 「今日は何を作ろうか?」
という会話が自然に増えました。
時間が増えたのではなく、同じ30分の過ごし方が変わったのです。

子どもとの時間は「作る」より「守る」と考える
家事が全部終わり、仕事にも余裕ができ、親の体力も残っている。そんな完璧なタイミングを待っていたら、親子の時間はいつまでも後回しになってしまいます。
そのため私は、「空いた時間に子どもと過ごす」ではなく、先に親子の時間を決めて守ると考えるようになりました。
もちろん、毎日うまくいくわけではありません。寝坊する日もあれば、テレビに頼る日もあります。子どもよりスマホを見てしまう日だってあります。
大切なのは、ゼロか100かで考えないこと。
1日10分でも30分でも、「なんとなく使っていた時間」を見直せたら、それで十分だと思っています。
テレビは悪者ではない|目的を決めて使う
テレビは、忙しい子育てを助けてくれる大切な存在です。親が食事を作る時間や休む時間を確保するため、必要な日もあります。
わが家でも映画を見たり、英語の映像を流したりしています。
変えたのは、テレビを見るか見ないかではなく、
- 見たい番組や映画があるから見る
- 家事を安全に進めるために使う
- 親が休むために頼る
- 特に理由もなく、習慣でつけている
という違いを意識することでした。
必要だから使うのは悪いことではありません。「なんとなく」を一つ減らすだけなら、無理なく始められます。
子どもとの時間を増やすために今日からできる3つのこと
1.なんとなく使っている時間を一つ見つける
テレビ、スマホ、SNSなど、特に目的はないけれど習慣になっている時間がないか振り返ってみます。
すべてをやめる必要はありません。まず一つ見つけるだけで大丈夫です。

2.10分だけ別の過ごし方に変えてみる
いきなり朝のテレビをすべてやめなくても構いません。
- 一緒に朝ごはんを食べる
- 子どもの話を聞く
- 絵本を1冊読む
- 作ったものを見せてもらう
- 一緒に登園・登校する道で話す
家庭の状況に合わせて、できそうなことを一つ選びます。

3.子どもと目を合わせた時間を思い出す
寝る前に「今日は何分遊べたか」と採点する必要はありません。
「今日、子どもと目を合わせて話したのはいつだったかな」と、少し思い出してみるだけ。意識することで、翌日の過ごし方が自然に変わることがあります。
働き方や家庭環境を変えなくてもできることはある
仕事をしている家庭、ひとり親家庭、きょうだいが多い家庭など、使える時間や状況はそれぞれ違います。
働く時間を減らしたり、生活を大きく変えたりできない家庭もたくさんあります。だから「子どもとの時間のために仕事を変えるべき」と言いたいわけではありません。
朝の5分、帰宅後の10分、寝る前の会話。小さな時間でも、親子にとって大切な時間になります。
他の家庭と比べず、自分の家庭で守りたい時間を決めることが一番大切だと思います。

まとめ|親子の時間は小さな選択で変えられる
「子どもとの時間がない」と悩んでいた私が最初にやめたのは、テレビではなく「なんとなくテレビをつけること」でした。
テレビを消しただけで、毎日が完璧になったわけではありません。最初は泣いたり、きょうだい喧嘩が増えたりして、大変な日もありました。
それでも少しずつ、子どもたちは自分で遊びを見つけ、家族の会話が増えていきました。
子どもが「ママ、見て」「一緒に遊ぼう」と言ってくれる時間は、ずっと続くものではありません。
大きな変化でなくても大丈夫です。まずは明日、なんとなく使っている10分を、子どもと目を合わせる時間に変えてみませんか。

